2023年11月12日日曜日

瑞巌寺の百八ツ地蔵 松阪市岩内町

昔の写真を眺めていたら出てきました

松阪の小学生ならば「よーちに行こか?」と言うだけで 
それが岩内瑞巌寺の庭園のことだとわかるにちがいありません 
いやー 今の子らは違うのかなあ?
ここは小学校の遠足の定番でした
庭園の池の周囲にはツツジやサクラの花が咲いて
それなりに賑わったものでした
お寺の名物は紫蘇飯で 父母を連れて出かけたこともありましたが
いつの間にかお寺も無住になり 今では本堂以外の建物は撤去されて
ずいぶんと景観もかわってしまいました
七年ほど前の写真です 子どもの頃はこのアーチの上に回廊が立っていて
その下をくぐってお寺に行けるようになっていました
さて 自然石の表面を平らにして 無数の仏さんが刻まれた石板です
傍には「108ツの地蔵」と立て札があるのですが
どうも素直には納得がいかずに考えてしまいました
確かに東日本には地蔵百八霊場とかもあるようですが
この辺りでは地蔵さんと百八という数字は あまりピッタリ結びつきませんね
確かに地蔵さんの姿にも見えるのですけど
大雑把に「たくさん」という意味でなら 百観音とかがありますけど
観音さんの姿でもなさそうです
丹念に数えてみると 仏さんの数は五十四体刻まれています
ちょっと自信はありませんが
無量寿経の中の「五十三仏」に世自在王如来を加えた五十四仏ではないかとおもうのです
阿弥陀さんが悟りをひらく前 法蔵菩薩と呼ばれていた頃に その師匠の世自在王如来とその前世仏の五十三仏とを合わせて五十四仏としたのではないでしょうか
特に瑞巌寺は江戸時代以降は浄土宗でしたから無量寿経に即した五十四仏と考えてもよさそうなきがします
 

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