2023年3月7日火曜日

大阿坂の青面金剛 松阪市大阿坂町

観音寺の六地蔵石幢を探していて 偶然に出会ったたくさんの庚申さん
小字毎に祀られていた庚申さんが 後にここに集積されたのだろうか
左端の青面金剛さんがいちばんよく残っている
三面六臂 上部に日月
右手に三叉戟 矢 剣 左手に宝輪 弓 人
左右に三猿 邪鬼を踏んでいる  

中央の祠も青面金剛さん 
一面六臂 地衣類が付いていて持物ははっきりしない
右端の祠の左手 三つに断裂していて 像容は窺いしれない
やはり青面金剛さんのようにみえる
右端の祠の青面金剛さん 左端の青面金剛さんとほとんど同じ意匠のもの
三面六臂 上部に日月
右手に戟 矢 左手に宝輪 弓 
左右とも真手は摩耗してわからないが 多分左端の青面金剛さんと同じ 剣と人だろう
足元も形をとどめていない 邪鬼の姿はないようにみえる

2023年3月4日土曜日

船江道饗社の青面金剛 伊勢市船江町

先日円座町の庚申さんについて書いたとき「道饗祭」のことに触れたが
船江にも「道饗社」と書かれたお堂に祀られた庚申さんがおいでだ

この辺りは車を停める場所に難儀するので
少し遠くに停めて 1キロばかり歩いたのだが
昭和の面影が感じられる 気持ち良い街並みが続いている
中央に青面金剛さん その左右に二基の庚申碑が祀られている
左の庚申碑は美しい青石が使われていて 上部の月輪下に横二条の陰刻をほどこし
古い板碑の形式を残している 寛永六己巳の紀年銘がある
伊勢市内(平成の合併前)には 寛永銘の更新碑の数が14基というので
この庚申碑も江戸初期の造立のピークに作られたものである
右の庚申碑には正保五戊子の紀年銘 こちらも結構古い
青面金剛さんは 元禄七甲戌 の紀年銘がある
三面六臂 上部に瑞雲を伴った日月 左手に戟 剣 矢 右手に宝輪 人 弓
下部は見えないが 邪鬼を踏んで 三猿がいるらしい
お堂の左手前に建てられた宝篋印塔の塔身を見ると 桃を持ったお猿の姿
ここにも
ここにも